少量生産の方が綺麗に縫えるって本当?
~アパレルOEMの誤解と真実~
「5枚だけ」「10枚だけ」といった少量の縫製依頼。
そんなとき、「少ない方が1着1着丁寧に縫ってくれるから、仕上がりが良くなるのでは?」と思ったことはありませんか?
実はそれ、誤解です!
こんな風に思っていませんか?
大量に生産依頼をすると「雑」になるけど、
少ないほうが「丁寧に縫ってもらえる」んじゃない?
確かに気持ちは分かりますし、初めてのご相談者様にも時々聞かれる内容です。
でも、実際の現場では「少量生産」だからこそ発生する別の問題があるんです。
5〜10枚は「量産」ではなく「サンプル」扱い
5枚〜10枚のような生産数は、量産型工場から見ると「量産品」ではなく「サンプル品」という扱いになります。
- 量産ラインでは対応できない
- 手作業やスポット対応になるため工賃が割高
- 量産ラインを止めて作業になるので制作期間がかかる
「少ない=丁寧」「多い=雑」ではない!
職人さんはどんな枚数でも、量産基準の品質で丁寧に縫っています。
少ない枚数だからといって、特別に高品質になるというわけではありません。
希望コストと希望生産枚数を検討する必要が!
少ないとコストは高くなります。
ある程度の生産枚数(基準は100枚~)が見込めれば価格は下がります。
希望のコストがあるだろうし、希望の生産枚数での販売計画もあると思いますので、そこをうまく検討するのが重要ですね。



