
アパレル生産の「納期」ってどうやって決めるの?
生地が届いたらすぐ縫える?――いえ、それはちょっと違います。多工程が絡むからこそ、納期は「逆算」で考えるのがコツです。
アパレルOEMのご相談で時々ある質問のひとつが「納期ってどうやって決めるんですか?」というもの。
答えはシンプルではなく、生地手配・資材手配・縫製・二次加工(刺繍・プリント)・仕上げ・検査など、複数の工程と関係者が関わるためです。
工程の全体像をまず理解しましょう
納期を組むときに押さえておきたい流れは次の通りです。どれか一つが遅れると全体に波及するため、はじめに全体像を把握することが重要です。
- 生地の入荷(仕入れ・染色の有無)
- 裁断・縫製の準備(パターン・裁断指示・工程割り)
- 二次加工(刺繍・プリントなど外注が絡む場合)
- 縫製工程(ミシン作業)
- 仕上げ(アイロン、検品、検針)
- 梱包・納品
縫ったら終わりではない理由
縫製が終わっても、商品として納品できる状態にするまでには最後の仕上げ・検品・タグ付け・袋詰めなどが残ります。プロの目でチェックすることで初めて「完成」と言えるため、これらも納期に含めて考える必要があります。
外部工場との調整が“肝”になる
プリントや刺繍、ネーム類、付属品などは外部の専門工場が担当することが多く、それぞれの稼働状況を合わせる必要があります。外注先のスケジュールが詰まっている場合、想定より時間がかかることがある点にご注意ください。
早めのスケジュール設計が安心の鍵
特にベビー服や多工程が関わる商品は、必要な準備が多くなります。できるだけ余裕をもって打ち合わせを始め、逆算でスケジュールを作ることで、納期を守りやすくなります。
まとめ:納期は「逆算」がポイント
生地が届けばすぐ縫える、という認識だとトラブルのもとになります。各工程と関係者を踏まえた逆算スケジュールが、スムーズで高品質な生産を叶えます。
ポイント: まずは「販売開始日」から逆算して、必要な確認項目(生地・サイズ展開・プリント仕様・数量)を洗い出しましょう。
当社でお手伝いできること
- 生地提案・仕入れサポート
- パターン作成・サンプル作り
- 縫製・仕上げ・検品
- プリント・刺繍など二次加工の外注調整
- 梱包・検針